人気のトレーディングカードといえば、子供から大人まで幅広い世代に親しまれているポケモンカードでしょう。
今も新しいオリパが続々と登場し、レアカードが高値で取引されるなど話題が尽きません。
そんなポケモンカードですが、最近では「価格が大幅に暴落している!」と騒がれているようです。
そこで今回は、以下の項目を中心に詳しく解説していきます。
- ポケモンカードが暴落している6つの理由
- 暴落したポケモンカードに対するファンの反応
- 暴落したポケモンカードの価格推移
- ポケモンカードの今後の展開予想
- ポケモンカードを売却するベストタイミング
ポケモンカードを集めている人はぜひ参考にしてください。
目次
ポケモンカードが暴落している6つの理由
ポケモンカードが暴落している理由は1つではなく、さまざまな要因が関わっています。ここでは6つの理由を取り上げて詳しく解説します。
公式による供給量の増加
まず挙げられるのが、公式サイトによるポケモンカード供給量の増加です。
長らくの間はポケモンカードの人気の高まりとともに需要が爆発し、供給が追いつかない状態が続いていました。
しかし、2021年頃から公式サイトによるパックの再販が開始され、購入できる量が増えたことで価格暴落が起こったと考えられます。
レギュレーションの変更で需要が減少した
レギュレーションとは、デッキに入れることのできるカードの範囲を定めたルールです。
ポケモンカードの大会では、「スタンダード」「エクストラ」「殿堂」の3種類のレギュレーションが存在します。
このうち最も利用されているのがスタンダードで、カードの左下に表示されたレギュレーションマークが新作から3つ分のみ使用できるルールです。
2024年1月時点ではF・G・Hと書かれているタイプのみ使用でき、Eより以前のカードは使用不可になったことで需要が減少し暴落が起こったと考えられます。
なお、レギュレーションの変更は毎年1月中旬に行われているため、直近では度々ポケモンカードの暴落が起こっています。
投資家・転売屋がカードを売却し始めた
ポケモンカードを所有しているのは、トレーディングカードで遊ぶ人たちだけではありません。
利益を得るための手段として、投資家や転売屋も数多くのカードを所有しています。
しかし、市場価格が下がり始めたタイミングで一斉に手放したことで流通量が増加し、値崩れを起こして暴落したとされます。
他のカードゲームに人気が流れた
ポケモンカードはカードゲーム人気の火付け役となりましたが、最近では他のカードゲームも大きく話題を集めています。
たとえば「ワンピースカード」や「ドラゴンボールカード」、「遊戯王カード」「名探偵コナンカード」など人気漫画・アニメが原作のカードゲームが続々登場しました。
なかには数十万~数百万の高額で取引されるカードもあり、投資や転売対象としても需要が高まっています。
このような流れはポケモンカードに比べて短期的なものという見方もありますが、新作のカードゲームが登場した際はまた暴落する可能性まであり得ます。
取引に慎重になる人が増えた
ポケモンカードの真贋は第3社の鑑定会社に依頼して価値を見極めるのですが、以前に鑑定書自体の偽物が作られたいたことが発覚しました。
その結果、高額カードの取扱を一時的に静観する動きが見られ、取引に慎重になる人が増えています。
投資目的で手に入れようとする高額カードが偽物であるかもしれないという不安が広がり、買い控え状態まで起こっています。
そもそもこれまでの価格が異常だった
そもそもポケモンカードの高騰はこれまでが異常な状態であり、ゲーム産業として正常に戻ったと考えることもできるでしょう。
異常な高騰はSNS上での印象操作も要因とされており、YouTuberがこぞって煽っていた背景まであります。
純粋にカードゲームとしてプレイしたい人に行き届くため、株式会社ポケモンが受注生産や転売対策に力を入れたことも健全化に大きく影響しています。
ポケモンカードの暴落に対するSNSの声
ポケモンカードの暴落に対するさまざまな反応をSNSから集めてみました。
ポケモンカードのコレクターにとっては、やはり最近の暴落は好意的に受け止められているようです。
カードショップにとっては、価格の暴落で商売にも大きな影響を与えるので悩ましいところですね。
適正価格になっただけという冷静な意見も見られました。やはりこれまでが異常すぎただけかもしれません。
これだけ暴落しても、まだまだポケモンカードは入手困難な状態が続いているようです。やはり他のカードゲーム以上の人気・知名度があります。
暴落したポケモンカードの価格推移
ここからは実際に暴落したポケモンカードの価格がどのように変動したのか一例を紹介します。
時期や取扱店舗によっても価格には差があるので、その点はご留意ください。
リーリエ【SR】
人気のポケモンカードといえば、見た目の可愛さから「がんばリーリエ SR」を挙げる人も多いでしょう。
2023年6月には900万円で買取されていましたが、2024年6月時点で100万円と大幅に暴落しています。
ルチア【SR】
原作ではコンテストアイドルという立ち位置で人気があるルチア。
ヤフオフでは29万円から17万円にまで暴落しており、40%減となっていました。
レックウザVMAX【SA】
かつては30万円以上の高額で取引されていたレックウザVMAX【SA】も、現在は19万円前後にまで暴落しています。
ピカチュウ&ゼクロムGX【SR】
最高額10万円超のピカチュウ&ゼクロムGX【SR】は、現在7万円程度まで暴落していました。
マリィ【SR】
マリィ【SR】も一時期は10万円以上の値が付いていましたが、5万円以下の買取額となっているケースが多いようです。
ポケモンカードは今後再び高騰する可能性がある?
投資目的でポケモンカードを保有している人にとっては、今後再び高騰するかどうかは気になるところでしょう。
結論から述べると、今後高騰に転ずる可能性は大いにあります。その理由は次の通りです。
- 2024年にアプリのリリースが発表されているため
- 2026年に30周年を迎え、記念行事の開催が予想されるため
2024年2月27日、ポケモン社はスマホ向けアプリ「Pokemon Trading Card Game Pocket」を発表しました。
公式サイトによると「ポケモンカードを、手軽にコレクションできるアプリ」としており、2024年内の配信を予定しています。
アプリ限定の完全新規カードも登場することが発表されていて、アプリの配信に合わせて再びポケモンカードの需要が高まると考えられます。
また、2026年にはポケモンカードが30周年を迎えます。30周年を記念してイベント行事や大会が企画されることはほぼ確実で、ポケモンカード全体の相場が上がると予想されています。
30周年に合わせたアニバーサリーパックが販売されれば、ポケモンカードはさらに高騰していくことでしょう。
ポケモンカードを売るならいつが良い?
ポケモンカードが今後高騰する可能性があるとはいえ、暴落が続いている現状では売却を考えている人も多いと思われます。
売るタイミングについては、下落傾向が続いている現在ではありといえばありでしょう。
もう少し様子を見たいという人は、高騰が予想されるタイミングまで寝かせてみるのも戦略の1つと言えます。
いずれにしてもピーク時の金額まで戻る可能性は低いため、その点は頭に入れておくことが大切です。
ポケモンカードの暴落に関するよくある質問
ポケモンカードの暴落に関するよくある質問をまとめています。
Q.PSA10が下落した理由はなぜですか?
PSA10の鑑定品で偽物のポケモンカードが持ち込まれ、SNS上で情報が拡散された結果、PSA10の鑑定品を買取中止にした業者が増えたことが原因とされています。
Q.昔のポケモンカードが高いのはなぜ?
ポケモンカードには、1996年から2001年の5年間みに販売された『旧裏カード』と呼ばれているタイプがあります。
市場での流通数が少なく希少価値が高いことから、買取価格が高騰しています。
Q.一番高いポケモンカードはどれですか?
「ポケモンイラストレーター」と呼ばれるカードで、PSA8.5のものでも8千万円の価格がついています。
雑誌「コロコロコミック」のなかで企画された「ポケモンカードゲームイラストコンテスト」において、優秀作品と認められた人にのみ贈呈されました。
アメリカのYouTuberが日本円で約7億円もの大金で購入したカードともいわれており、個人間の取引額でギネスブックにも記録されています。
まとめ:暴落しても高価であることに変わりはない
本記事ではポケモンカードが暴落している理由を中心に解説しました。
暴落にはさまざまな要因が絡んでいることがわかりましたが、それでもポケモンカードの人気は根強く、カードゲームとしては高価であることに変わりありません。
暴落と高騰は今後もしばらく続いていくと予想されるので、価格変動を注視しながら行動していきましょう!