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交通事故で警察を呼ばなかったらどうなる?後日連絡でも必要な理由

交通事故を起こしてしまったけど、思ったほど重大じゃなかったので警察には届けなかった。

でも警察を呼ばなかったら何か問題があるのだろうか?

警察を呼ぶつもりだったけど、バタバタしていて結局連絡できなかった。

後日連絡しても大丈夫なのかな?

交通事故を起こしてしまうと、気が動転して冷静に対処できなくなる方は多いです。

事故が起こったことを警察に届ける予定であっても、うっかりミスで後日連絡になってしまうケースもみられます。

編集部

編集部

交通事故が起きた場合、自己判断はせずその場で警察に連絡することが重要です。

ただ、後日連絡でも間に合うのか気になるところですね。

本記事では以下の項目について詳しく解説します。

  • 交通事故で警察を呼ばなかった場合、後日連絡してもいいのか?
  • 警察を呼ばなかった場合のリスク
  • 警察に後日連絡するときの手順

事故直後の正しい行動について自信がない方は、ぜひ最後までご覧ください。

交通事故は警察への報告義務がある

交通事故が発生した際、お互い大きなケガがなく車の傷も軽微だと、その場をすぐ立ち去ってしまうケースが報告されています。

また、初めての事故で気が動転してしまい、どうすればいいのか頭を抱えてしまう方もいるでしょう。

交通事故を起こした場合、事故の程度に関わらずまずは警察へ連絡・届け出をしてください。

編集部

編集部

交通事故は警察への報告義務が課せられているからです。

万が一報告を怠ってしまうと、道路交通法違反をはじめとするさまざまなリスクが発生します。

後日連絡する場合はやむを得ない理由があるのみ

警察に報告すればいい?だったら落ち着いたときに後日連絡でもいいかな。

報告義務があると聞くと、最初から後日連絡で済ませようと考えている方がいます。

結論からいえば後日連絡でも大丈夫ですが、以下の問題が発生しやすいので注意してください。

後日連絡による主なリスク
  • 事故現場の証拠が失われてしまいやすい
  • 加害者への連絡がつかなくなる可能性ある
  • 損害賠償金が減ってしまうリスクがある
  • 連絡し忘れで放置してしまいやすい
編集部

編集部

後日連絡は、その場でどうしても連絡できなかった等、やむを得ない理由がある場合のみにしておきましょう。

交通事故で警察を呼ばなかった場合はどうなる?

交通事故を起こしたら警察を呼ぶことが重要とされますが、もし警察を呼ばなかった場合どのような問題が発生するのでしょうか?

具体的には以下のリスクが発生します。

それぞれについて順にみていきましょう。

道路交通法違反で罰せられる可能性がある

道路交通法の規定では、交通事故の当事者双方に警察への報告義務が課せられています。

編集部

編集部

報告義務を怠った場合、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられるおそれがあります。

気をつけなければならないのは、加害者だけでなく被害者にも報告義務がある点です。

たとえ被害者であっても、道路交通法違反に問われる可能性があるので注意しましょう。

交通事故証明書が発行されず保険金の支払いを拒否される

警察が発行する交通事故証明書は、保険会社が示談交渉や治療費を決定する際の重要な書類となります。

もし警察に事故の報告をしなかった場合、交通事故証明書が発行されず因果関係が証明できません。

その結果、保険会社から保険金の支払いを断られるケースが考えられます。

編集部

編集部

事故の影響で後から車の修理が必要になっても、全額自腹で修理するしかありません。

物損事故から人身事故への切り替えが難しくなる

物損事故だと思ったけど、後から身体に痛みが出てきたから人身事故に切り替えようかな?

このように、後から人身事故に切り替えてケガに見合った治療費を請求しようと思っても、できない可能性が高まります。

その理由は、交通事故証明書が発行されず、ケガが本当に事故によるものなのか証明が難しくなるためです。

物損事故のままでは後遺障害認定の可能性閉ざされるため、後遺障害慰謝料や逸失利益の請求もできなくなります。

また、実況見分調書が作成されず、正確な過失割合を主張することも困難になるでしょう。

相手から損害賠償を求められる場合がある

交通事故で加害者になったにもかかわらず、警察に連絡しないままでいると、被害者から損害賠償を求められるリスクがあります。

とくに警察が介入せず当事者同士で示談交渉した場合、賠償金の支払いについてトラブルが起こりやすく、法的措置を取られる可能性もあるでしょう。

編集部

編集部

警察に連絡しない場合、被害者から訴えられると不利な立場になりやすいです!

警察に後日連絡するときの手順・やり方

交通事故の当事者は、事故発生後すぐに警察に連絡すべきと説明しました。

しかし、状況によってはやむを得ず後日連絡となってしまう場合もあるでしょう。

後日連絡する際の手順は以下のとおりです。

  1. 警察に事故の詳細を伝える
  2. 交通事故証明書の発行を依頼する
  3. 自身が契約している保険会社に連絡する
  4. 加害者に連絡する
  5. 証拠を集めつつ病院を受診する

1.警察に事故の詳細を伝える

警察に連絡する際は、声が聞き取りやすい静かな場所を選びましょう。

伝える内容は、事故が発生した日時・場所・内容・当事者の氏名や連絡先です。

編集部

編集部

後日連絡は、事故状況を思い出して正確に伝えることがポイントです!

物損事故では、たとえ軽微なものでも何がどのように破損したのかを具体的に伝えてください。

2.交通事故証明書の発行を依頼する

続いて、警察に交通事故証明書の発行を依頼しましょう。

実際に発行しているのは自動車安全運転センターですが、事故の届け出をすることで警察が通知してくれます。

通知後は、後日郵送で交通事故証明書を受け取ることができます。

後日連絡した場合、事故の立証が困難な理由から交通事故証明書が発行されないケースもあります。そのような場合は「人身事故証明書入手不能理由書」という書類が代わりとなるので、加入している保険会社に相談してください。

3.自身が契約している保険会社に連絡する

自身が契約している保険会社に、事故の内容を報告します。

報告後は、保険会社から今後の対応や使用できる保険について説明してもらえます。

編集部

編集部

自身が完全に被害者と思っていても後から過失が見つかるケースがあるので、必ず保険会社にも連絡してください。

4.加害者に連絡する

忘れてはならないのが加害者への連絡です。警察へ後日連絡した旨を伝えてください。

場合によっては、警察や保険会社から相手の勤務先情報などを聞かれるため、連絡する際に教えてもらいます。

「加害者への連絡先がわからない!」といった事態を防ぐために、事故直後はしっかりと連絡先を交換しておきましょう。

5.証拠を集めつつ病院を受診する

交通事故は、時間が経過するにつれてどんどん証拠が失われていきます。

証拠がないと正当な過失割合を主張できず、損害賠償請求時に損をしてしまう可能性があります。

そのため、できるだけ早めに事故の証拠を集めていきましょう。

後から第三者の目撃情報が見つかる場合もあるので、氏名や連絡先と交換しておくことが重要です。

また、ケガをしていれば病院を受診し、並行して治療を受けます。

編集部

編集部

身体に問題がないようにみえても、重大な症状が進行している可能性があります。念のために必ず病院を受診しましょう。

まとめ

本記事では、交通事故で警察を呼ばなかった場合のリスクや後日連絡の方法について詳しく解説しました。

お伝えしてきた内容をまとめると以下のとおりです。

要点まとめ
  • 交通事故は警察への報告義務が課せられている
  • 後日連絡でも大丈夫だがやむを得ない理由があるときに限る

【警察を呼ばなかった場合のリスク】

  • 道路交通法違反で罰せられる可能性がある
  • 交通事故証明書が発行されず保険金の支払いを拒否される
  • 物損事故から人身事故への切り替えが難しくなる
  • 相手から損害賠償を求められる場合がある

とくに事故直後は、普段に比べて冷静な対処ができない状態になりやすいです。

だからといって警察に届け出をしないままでいると、重い処分が課されたり多大なリスクがのしかかります。

損害を最小限に抑えるためにも、後日連絡を含めて必ず警察に届け出をしてくださいね。